実質利回りとは

不動産投資の利回りを計算するのに、単純で使用しやすい表面利回りとは別に、もうひとつの計算スタイルがあります。
それが実質利回りです。
この実質利回りは、表面利回りよりも、計算式こそ取っつきにくいと思われがちですが、より実践的な利回りを計算することができますので、本気で購入しようと思っている物件を選ぶ時には、必ず利用し、利回りのチェックをするようにしましょう。
表面利回りは、すぐに計算でき、比較しやすいというメリットがありましたが、それだけでは足りない部分がありました。
それは、家賃と物件の価格以外の金額が反映されていないことです。
実質利回りは、そういった部分をカバーした計算式になっています。
実質利回りの計算式は、(年間家賃収入-年間運営経費)÷(物件購入価格+物件購入時の経費)×100という計算式で求めることができます。
家賃収入から、管理費や修繕積立金、賃貸管理手数料などを引き、実際の家賃収入を算出した上で、物件購入価格に、物件を購入する時に必要となった時の経費をプラスした値で割ることによって、より正確な利回りを算出することができます。
年間の家賃収入が200万円、年間の運営経費が20万円、不動産の価格が2,800万円、購入時にかかった経費が100万円のCという物件の利回りを計算する場合には、年間の家賃収入から年間の運営経費を引いた180万円に、不動産の購入価格2,800万円に、購入の際に必要となった経費の100万円を足した2,900万円で割ります。
その値に100を掛けますので、6.2パーセントになります。

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