都市部と地方の利回り
不動産投資にチャレンジする時には、狙っているエリアの利回りに注目しましょう。
人気のあるエリアの不動産を購入すれば、利回りも高く、地方の不動産を購入すると、利回りが低いイメージをお持ちではないでしょうか。
わたしも最初はそう思っていましたが、利率を計算してみると、全く正反対なことが分かったのです。
日本不動産研究所が、第46回 不動産投資家調査として発表した内容によると、東京の丸の内や 大手町など、日本を代表する都市部では、3.3パーセント、池袋エリアでも4.0パーセントとなっています。
これに対して仙台は5.3パーセント、札幌が532パーセント、広島では5.5パーセントと、東京よりも高い利回りを見せています。
利回りだけみると、地方の圧勝となっています。
そのため、不動産投資初心者の方は、こぞって地方の不動産を買おうと思うのですが、この利回りだけを鵜呑みにするのは危険です。
地方と都市部の最も大きな違いは、家賃相場の違いです。
不動産自体の購入金額はもちろん、家賃相場も都市部の方が、圧倒的に高額になっています。
地方の不動産物件の場合には、周りの相場などを考えると、どうしても家賃を安くせざるを得ない状況なのです。
家賃が安くなると、当然ながら管理費や敷金も安くなってしまいます。
そのため、改装費用も安くなります。
入居者が退出した後、部屋の清掃や、クッションフロアーの張り替えなど、足が出てしまうことも多く、トータルで都市部の方がお得なケースもあるので、注意するようにしましょう。